2019/07/12 00:26
■線虫にも種類がある
実は、線虫にもたくさんの種類があるということをご存知でしたでしょうか。
線虫の種類によっては行動や被害状況が変わってくるので、覚えておいて損はありません。
線虫は地球上にたくさん存在していますが、あまりにも多すぎてその種類を把握できていないほど。
多くをみると、億を超える種類という情報もあるくらいです。
ですが、農業に関する線虫は大きく植物寄生性線虫と、自活性線虫の2つに分けられます。
また、前者は名前の通り作物に大きな被害を与える線虫です。
〇ネコブセンチュウ
ネコブセンチュウは、ナスやトマトなどに寄生する線虫です。
もし、ネコブセンチュウに寄生された場合、根がコブ状になるという特徴があります。
そのため、作物が育ちにくくなり、やがては作物が死んでしまうというわけです。
〇ネグサレセンチュウ
ネグサレセンチュウはその名の通り、根腐れをさせてしまうやっかいな線虫です。
しかもネグサレセンチュウは、作物の根っこに寄生し内部を移動しつつ、根腐れを発生させていきます。
ジャガイモやサツマイモ、イチゴなどに、ネグサレセンチュウが寄生しやすいです。
〇イネシンガレセンチュウ
イネシンガレセンチュウとは、その名の通りイネを中心に寄生する線虫のことを指します。
イネシンガレセンチュウに寄生されたイネは、色が茶色くなったり白く枯れたりします。
低湿地帯や窒素肥料過多の場所に、イネシンガレセンチュウが発生しやすいです。